二つの世界を、生きる
既婚同士の私たちだから、こんなに惹かれ愛し合い、離れたくないと願っていても、すぐにそれが叶えられるわけではない。
本当はいつも一緒にいるべき、夫婦として結ばれるはずだったんだと思っている私たち。
けれど、結婚できる時期の時には、まだ私たちが出会えるような魂のレベルには達していなく、お互いが出会える人生の線は交差していなかった。
だから、おそらく一度もすれ違うこともなく、それぞれに別の伴侶を選んでいた。
目の前の伴侶が一生添い遂げるべき、運命の相手なのだと思っていた。
けれど、それはある意味間違いはないけれど、細かくいえば、主人はツインレイではなかった。
魂のつながりがあるたくさんの人の中の一人に過ぎず、言わばソウルメイト。
肩を組んで支え合いながら、共に向かっていく、同志のようなもの。
けれど、長い年月が流れ、自分の魂のレベルも考え方もだいぶ変わっていった中、ようやくお互いの点が交じり合うことを許されたのだろうか、初めてお互いの人生の線がつながった。
お互いの線がつながり、引き寄せられるように私たちは出会い、やがてツインレイだと確信し合った。
この人こそが、本当の魂の伴侶、結ばれるべき相手だったのだと。
けれど、もうそれぞれに家庭を築いていた私たち。
だから、今すぐ何もかも捨てて結婚して結ばれる、というような選択はあり得ないことだし、選びたくもありません。
それをよくわかっているからこそ、私たちは、共に暮らしていたらとか、夫婦でいられたらこうしていただろうねと、夢物語のようなことをよく話します。
それは、切なくもあり、幸せでもあり、現実を想い知るようでもあり、けれどやはり、お互いの愛を強く感じ合えることでもあるのです。
ツインレイの手を取ることができたらどんなに良いか。
それは、もう本当に文字通り、地球がひっくり返るとか決してあり得ないこと。
奇跡でも起きない限り、あり得ないことですね。
けれど、ツインレイとこうして愛を交わし合えていることは、やはり何よりも嬉しくて幸せで仕方がない。
ツインレイと二人きりでいられて、果てしなく愛を交わし合えて、そして本当の夫婦としてずっと共にいられる場所。
それは、精神の世界しかない。
精神の世界でなら、ツインレイのことしか考えられず、ツインレイしか見ず、ただただ愛を交わし合う。
どこまでも深く寄り添い合う。
もう二度と決して離れないように、魂も心も一つになって溶け合えるように。
精神世界でなら、そんな風に想像して過ごしていることはいくらでもできることで、それを誰かに批判されたり踏み込まれることもない。
そう思っていたら、ツインレイもやはり同じことを考えていました。
心の世界では、ずっととわのつきを、腕の中に居させたいよ、と。
心の世界。
それもまた、素敵な響きだなと思いました。
精神の世界と言うより、心の世界と呼ぶ方が好きかな(笑)
心の世界では、私たちはようやく身も心も魂も本当に一つとなって結ばれて、決して離れることなく共に過ごして、いろんなことを分かち合える。
その心の世界が、現実になればいいのにな、とほんのわずかな夢を見ながらも。
それをそっと心の奥に、宝物のように閉じ込めながら、普段は現実の世界として、主人と共にそれなりに仲良く過ごしています。
現実の世界では、主人と共に生き、寄り添っていかなければならない。
二つの世界を行き来するように生きている自分を、やはり、とても不思議に思います。
まさか、自分がこのような生き方をするとは夢にも思いませんでした。
けれど、これからも、この二つの世界を守り、行き来し、生きていきたいと願ってやまないのです。